2009年07月04日

特別寄稿 秘書検定2級第88回受験記

今回は私の簿記の先生より先日行われた秘書検定2級の受験記をいただきました。
ちなみに簿記の先生の取得資格はというと
実用英語検定2級

日商簿記検定2級

年金アドバイザー2級

一級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産相談業務)

DCプランナー2級

証券外務員二種

宅地建物取扱主任者(合格)

管理業務主任者(合格)

情報処理技術者試験(初級システムアドミニストレータ)

危険物取扱者乙類1種〜6種
と、こんだけ持ってたら正直秘書検定を取るまでもないような。

秘書検定合格体験記



○受験するまで
友人が秘書検定2級を受けると聞いていたので、5月半ば過ぎにそろそろ合格発表があったのか、そもそもどんな試験なのだろうと思いながらふらり本屋に入ると、まだ受付中とのこと。
テキスト等はもっきりさんから譲ってもらった準1級用のテキストと問題集3冊のみを使用(2級用のは今に至るまで見たことが無い)。
普通、検定試験対策では大は小を兼ねないが、もっきりさんがこれでいいと言うので

1週間前から勉強を始め、クイックマスターを通読、実問題集は解かずに解答を参照しつつ読み込む。集中講義はめくるだけめくり、目に付いた部分(賀寿等)にポストイット。鉛筆等は一切持たず、まとめのメモ等も作らない。
トータル5日間と、受験会場に向かうまでの小一時間勉強した。
その他の情報収集はしなかった(受験サイトで合格率を見た程度)。
勉強内容としては、特に勉強が必要と思われる単元はなかった。敬語の使い方や丁寧とされる所作についての復習と、あとはファイリングの方法などが参考になった。経済用語やカタカナ語も新味はなく、2級までなら、ある程度社会人をしていれば難しくない。3級は受ける必要もないだろう。
逆に社会人1年生や大学・高校生なら、3級から始めて、これが世間だよと知る意味はあるかも。

ただし、それなりに試験の作法というものがある。
私は、この検定は特有のひっかけをいかにかいくぐるかだと感じたので、問題そのものよりも出題のクセを掴むようにした。
一夜漬けの勉強で受かる人もいるようだが、無勉での合格は無理だと思う。 
それと、集中講義の序章:受験対策基礎知識だけはきちんと読んだ。勉強内容よりも、こちらの方が重要かもしれない。

○検定当日
1人1つの机が与えられ、直射日光も当たらず、部屋等設備は特に問題はない。
受験者層もこざっぱりとした方が多く、周囲の臭気に悩まされることもなかった。

問題が配られ、一読を兼ねて直感で解答し、マーク。
判らない問題も有ったが、全体的に特に悩むことなく解答終了。再度最初から解き直す。自分の直感と、検討後の解答をメモする。これは直感からの変更が妥当か否か知りたかったため。
通常は直感の方が当たっていることが多いが、今回に限っては、問8について見直し変更していなければ不合格だっただろう。
今まで懸命に受験した資格等の受験会場では、周囲の状況も目に入ったりしていた。錯乱状態で電卓を叩きつける人とか、ガタガタ机を揺らす人。汗・足の臭いを撒き散らす人。

けれど今回は全く穏やかに問題を読み、淡々と解いていった。まわりもどうしているのかは気にならなかった。
ちなみに、途中退席者が多かったと思う。受かりたければもう少し粘るべきだと思う。
暇だったのでもう一度見直し、解答番号を答案用紙にも再度メモ。自信の度合いでの自己採点をしてみると、数問ケアレスミスがあったとしても6割越えは確実なので退席。トータル100分弱。

帰り道、ああもう少し勉強しておけばよかった……と思わなかったのも初めて。

 

○自宅反省会
帰宅後、スレ(※もっきり注:2ちゃんねるの資格板等のスレ)にて初めて秘書検定というものの状況を確認。
今回は難しいとの声があったが本当か? もし落ちたら、自分の得失点計算を見直さねば。などともっきりさんと話していた。

その後もスレを確認。
なんと! どうやら採点区分の捉え方が間違っていた。
問題用紙の裏も、(ちょっと商売っ気に満ち満ちているけど)よく読むべきだった。
これは事前の調査不足で、もっきりさんには、2級の問題用紙を送ってもらうべきたっだ。そして、事前にスレで採点傾向を把握しておくべきだった。 

それで、スレでの公約数的見解や某社解答速報を見る限り、1問足りない。けれど自分としては、それらの模範解答に納得できなかったり。
もっきりさんには、スレを見て一喜一憂するなとも言っていたのだが、秘かに一喜一憂してしまった。
またケアレスを無くせと言っていたのに、目が滑った箇所があった。適当に受けたから、という言い訳はしたくない。またしても私の欠点を認識させられることになった。
特に1問目を間違ったのは失態で、落ちても文句は言えないと思った。
今回の検定問題は、受けたら腹立たしいが鑑賞するにはなかなか良い。もっきりさんにも問題を見てもらって笑いを共有したいと思い、早速コピーを渡した。けれど真面目な友人がいびつな設問に面食らって、今後資格嫌いにならねばいいのだが、とも思った。

○今の思い

原付免許並みの資格・検定が一つ増えただけ。
今後、準1級は受けない。準1以上は、もっとカチッとした勉強が必要だが、勉強内容が身に付けたい・探求したいと私は思わなかったので。また、面接試験は他ので経験してその大変さが判るので、もういいです。


○受験時予想得点と自己採点結果

自信があるのは○で1点、不明は△として0.5点でカウント、たぶん駄目なのは×をマーク(傾斜配点は考慮に入れない)。>
「理論」 ○9 △4 結果9点「実技」 (記述式込み)○23 △13 ×1 結果 29点ぐらい

以上、自分の手応えと結果がほぼ一致していたことは幸い。

○個別問題の検討(正答は )で、内は私の誤解答)

1 1) 3と迷う。初歩的な間違い。ボーナス問題だと思われ、これを取れれば余裕で合格できた。

2 4)
3 1)
4 4)やや難。過去の類問との差異の見極めが必要だった。
5 2) 難問。スレでは4という見解も多かった。
6 3) 馬鹿な回答の典型。
7 1) 言葉遣いは目くらまし。内部の人間にぞんざいに接するよりも、取引先に社内事情をうかつに漏らす方がよりマズイという、ひどいもの探しの問題。
8 1) 難問。3から変更。1の秘文書とも何も言わず、確認を求めるのが妥当で、違うと言われたら次善策を考えればよいと思った。
けれど今思えば、2もありかもしれない。A子はT部長付きとは限らないのだし、自分の判断で動くよりも、A子の上司は秘書課と思われ、その人に相談する方が適切かもしれない。
9 3) 間違い云々よりも、これを機に相手の話を探ろうとすることが失礼ではないかと思った。勉強不足。
10 1) 2が無難かと思ったが。
11 3) これもかなり難しいが、よりひどいものを。
12 4)
13 5) 知識問題
14 2) 知識問題
15 3) 知識問題
16 2) 上役を待たせることなどあり得ない。
17 4) 繰り返すことが喜ばれるものとそうでないもの。
18 3)
19 3) 5と迷い、知識が不十分で2にした。勉強不足。
20 5) 過去問頻出
21 4) 難問。4から変更。4もよくはないが、やり取りの中で出てしまうこともある……(他の選択肢との比較では×な場合があろう)。しかし「上司と親しい顔見知り=秘書自身も顔見知り」となると、緊張の中でうきうきと会話する情景が目に浮かび、これは明らかに駄目だと判断した。
けれど深読みするならば、受付という不特定多数の前で上司の動向を明らかにするより、上司の顔見知りにだけ事情を説明する方がマシなのか。不可解な設問である。
22 1)
23 2)
24 1)勉強不足。
25 5) 句読点無し文書などよくあること。逆に担当者名をフルネーム、しかも押印なんて聞いたこと無し。
26 2) 知識問題
27 5) 勉強不足だった。
28 5) ざっくばらんに意見交換する場で、議事録を取られたら部下は萎縮する。4の飲み物については、聞いても聞かなくてもどうでもよい質問で、5よりはマシ。
29 4) 知識問題
30 5) 信書についての認識の誤り。
31 5) 知識問題
32 予想解答を参考に、大よそ合致していればいい。
33 同じような語句の3連発はきつかろう。出題として別のシチュにしてもよかったのでは?
34 社会人か否かで難易が分かれると思った。多少の言い回しは異なるとしても、ごくごく当たり前の文面。ここだけは秘書検定の意義が見出せたか?
35 ここでのポイントを、私は次のように考えた。
1.基線から書き出しているか・各割合に数値と単位%を表記しているか等、グラフの基本的な書き方に従っているか
2.タイトルを付与しているか
3.項目順は適切か  満足 ほぼ満足 どちらとも やや不満 不満 の順
4.二重グラフにして、満足とほぼの合計 ややと不満の合計数値を表示してiいるか
正答は、必ずしも上記のとおりではなかったようだ(3と4)。
ただ、今でも秘書検定的には二重グラフにすべきだと思っているし、「どちらとも」は中央に位置づけるべきだと考える。
参考書も各説あるようだ。中央説、最後説、どっちでもいいよ説。今後は最後説が有力となっていくのか? あほらしい。

○試験のこなし方

・常識検定
専門的な知識はそれほど必要ではない。
6割できれば合格というのは、一般的にはかなり簡単な部類。

・取捨選択

全範囲を完璧にしようとするより、確実な得点源と、迷いを減少させる所と、適当に捨てる問題を割り切る方が受かりやすい。

・勉強慣れ・受験慣れ
どの試験でもそうだが、合否は受験慣れの要素が大きい。
人柄育成をめざすと謳う秘書検定も例外ではなく、逆に、素直な気持ちで真面目に勉強していては受かりにくいと思う。
(反面、受験テクを磨く上では典型的な素材で、特に第88回のいやらしさを乗り越えられれば、別の資格・検定においても有利。) 

ただし。秘書はいついかなる時にも冷静に対応でき、また人の表向きの言動だけではなく裏の意味を読み取る資質が必要とされておりそれを計るというのなら、今回の設問も納得である。

・肢の見切り
もっきりさんには「四択問題で、選択肢はカニカマ・本物そっくりなカニカマ(ひっかけ用)・カニ肉(正答)・魚肉ソーセージ、みたいな感じです。」とのアドバイスを頂いていた。

実のところは5択であって、上記に加えて今回は、カニ肉(毒入り)が混ぜてあると思った。

また、複数正答と感じた場合、よりひどいものを選ぶのは当然。
何がよりひどいか否かは、過去問から掴み取るべし。検定協会の意向を伺うべし。

・テキスト・問題集選び
準1級用で確かに事足りたし、今回に限ってはむしろ上位級の感覚を持っていたことが有利に働いたのかもしれないと思う。
ただ、実際に出題される問題の傾向がかなり異なると思われ、2級用の問題集ぐらいは一読しておくべきだった。

○受験時のメモ
マークシート塗りは鉛筆に限る。消しゴムは角の尖ったもの2個用意。
円グラフは2本の鉛筆があれば、コンパス代わりに使える。1本目(線を描く用)は普通に親指の先・人差し指中指で固定。2本目(中心点に刺す針代わり)は親指の第二間接・中指薬指で固定。円の大きさは中指のかませ具合あるいは鉛筆の後端のクロス具合で調整。

それと、筆記受験時の服装については、全くなんでもいい。和装でも水着でも(試験によってはこれらが不可なものもある)。

秘書検定と同様に、一定級の合格後に面接がある資格でも、筆記は髪を振り乱していた人も、面接時は皆さんパリッとされてましたから。 


○検定について
・「理論」に注意
「理論」の攻略が、この検定の鍵であろう。
なぜなら13問と問題数が少なく、「実技」のように記述式での挽回も望めないから。

知識で解答できるのが3問。これは絶対というのが3問程度。残る7問で2〜3点程度を取る必要がある。試験のバランスとしてはこんなものだとは思うが、その7問にあやふやな設問が多く、苦い思いをされた方も多いだろう(今振り返っても確実に取れるのは9問しかない)。
また各問の配点が異なるので、簡単な語句問題は解けて当然で、いかに配点の高い問題を取っていくかは運の要素があるかもしれない。

例えば、今回は8問正答者のうち問6を正答した人は合格、出来なかった人は不合格になっている。実は傾斜配点は問6のみの高配点……合否の分かれ目……というのも可能性としてはある。
が、試験中にどれが高配点なのかなど見極めることはできない。 
事前にできる対策としては、過去問題において、まずどの部分が「理論」なのかを十分に把握する。協会が答えとして何を望んでいるのか掴み、それを身に付ける、ぐらいだろうか。

逆に、「実技」で落ちるのは単なる勉強不足。 

・「実技」記述式
意外と出来ていないという声が多いのに驚いた。
過去問で出てきたような特別な語句や言い回しは、書けるように訓練しなければ検定会場で指先に浮かび上がってこない。
そのためには、チラシの裏でいいから書いてみること。
今回私は、事前勉強において何度も漢字を見直し、また頭の中で書いてみた。

・「実技」の部分点
あると思う(加点方式であれ減点方式であれ)。
このタイプの試験で完全解答を求めたら、合格率が5割にはならない。
語句の差異については、学習する場合は出来るだけ厳密に覚えるべき。しかし実際は、相応の文言であれば点は取れるだろう。

・受験時間と問題数と、そして……
あの程度の問題ならば、受験時間はもっと短縮すべきだろう。近年、こんなに暇な試験はなかった。
というより、問題数を4倍ぐらいにすればいいと思う。
今のようにひねくれた問題に悩むより、事務処理のスピード込みの検定にした方がいいのでは?
毎年のように法令・税制改正があるわけではないのだから、作る方も楽でしょ?

受験をきっかけに勉強になるとか、あの試験を通るとはすごいと思ってもらえないと志望者は遠ざかろう。
たとえ不合格でも、勉強やチャレンジしてよかったと思わせるぐらいでないと。

・難易度
今までに比べて極端に難しいとは思えず、合格率は下がるとしても4割台前半くらいではないかと思っていた。

○解答速報
解答速報サービスというのは、各社がどれだけこの検定について研究をしていて、また受験生のレベルについても把握していて、だからこれから受験を希望する人には是非我が社に来ていただきたい、我が社ならば確実に合格に導けるだろうということをアピールする絶好のチャンスのはず。
しかし1社しか出していないのは、需要がないのか。数万人も受験するのにないとは思われないが、あまりに当てにならない出題だからリスクが高すぎるのか。

○合否ラインと配点
・ボーダーライン
「理論」13問は、9問正答すればクリアー確実で、不合格との話はないようだ。
8問は受かる場合も落ちる場合もあるようで、問題間で配点が異なるのは間違いない。
7問で合格というのはないようだ。
「実技」マーク式は18問中12問合えばひと安心なんだろう。

ただ、こちらの分野は記述式との絡みがあるから、何問で合格というのは「理論」以上に不明。
「実技」記述式は8割方は埋めたいところ(何でもいいから、ひらがなでもいいから書き込むのも試験の鉄則)。 


・傾斜配点
マーク式に配点の軽重があり、記述式もまたしかりとか。
< >タイトル付(1.2.3)は協会が特に力を込めているので高配点、イラスト付(8.22)も高配点、語句問題(13.14.15)は低配点だとかという噂(内容と関連のないイラストはいらない、と受験中思っていたが、そんな落とし穴があったとは……)。


ただし、タイトル付を間違えても、8問で合格したとの報告あり。実際にどれが高配点なのかは不明。
これは、いくら問い合わせても具体的な内容までは教えてくれない。
だから、上に記した「問6のみ高配点」の話しも含め、マコトシヤカな話と思って欲しい。 


・得点調整
場合によっては事後的に合格率の調整をしていることも、可能性としては考えられる。しかし合否発表が比較的速やかに行われることから、ほとんどされることはないと想像している。

・配点基準
受験中は、マーク部分は1問1点、記述は部分点ありで1語1点、また書き振りは相当の許容範囲あり、グラフはいくつかのポイントをクリアーするごとに1点で、計5点。総計50点満点と考えていた。
スレ等の意見を参考にした結果、現在は以下のように考えている。


−これは私見・試案です−

計100点満点として計算(実際は700点?程度満点かもしれないが、各問の比重としては変わらない)。

「理論」:問1.6.8.(イラスト付)10 各3点、それ以外は各2点、計30点

「実技」マーク:問2.3(タイトル付)は各3点、それ以外は各2点、計38点。

「実技」記述:(全て個別問題毎に採点=部分点あり)

問32は各2点 計12点、問33は各3点 計6点、問34は各2点 計10点、問35はいくつかのポイントをこなすごとに1〜2点の4点、計32点  総計100点 
こう考えれば、実技のマークと記述の割合がほぼ半々だし、マークだけ完璧・記述だけ完璧では受からないから、試験の出題バランス的には美しいと思う。

この他にもいろんな試算があるようだ。 


○資料

受験回別合格(者)率の推移

年  回  合格率 受験者数 合格者数

2009 88回 48.30%  43,612  21,049

2009 87回 64.90%  26,569  17,248

2008 86回 43.50%  37,151  16,147

2008 85回 59.00%  39,656  23,403

2008 84回 50.80%  26,371  13,392

2007 83回 47.60%  40,808  19,431

2007 82回 52.70%  41,281  21,742

2007 81回 49.50%  26,761  13,244

2006 80回 47.30%  35,660  16,880

2006 79回 58.60%

2005 77回 49.10%

2005 76回 54.40%

2004 74回 50.70%

2004 73回 55.90%

2003 71回 52.00%

2003 70回 51.00%

2002 67回 47.00%

2001 64回 53.20%

2000 62回 41.20%

不明な回・人数は省略。

posted by もっきり夫人 at 20:39| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サブカルチャーいろいろ(三次元) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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